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中高生対象進路探究ワークショップ開催(4月20日・27日)
こんにちは、GLI代表の鏑木です。
進路ってどうやって決めたらいいの?
昔(親御さんの時代)はそんなに悩む必要がなかったかも知れません。
なぜなら昭和後期・平成は意外と日本社会はある意味安定していて、多くの人の進む道は解りやすかったですよね。
中身より偏差値。専攻より学校名が重要。何も考えず模試の結果の合否判定だけが進路指導役だった昭和平成。
大学卒業後は有名企業や省庁を筆頭にどれだけ安定して名の知れた企業に就職するかがゴールだった時代。とても解りやすいルートがありました。
今はどうでしょうか?
社会や世界が変わり、ただただ偏差値だけを重視して受験だけを潜り抜けて行く進路選択では、未来が描けなくなってきたのではないでしょうか。
進学にまつわる価値観も多様化しました。
1つでも偏差値の高い学校より、自分にあった学校。安定や大手よりもやり甲斐ある仕事。
一度就職したら一生勤め上げるなど考えられない時代。
日本の大きな特徴だった1億総中流社会の崩壊、そして貧富の差の拡大。人生100年時代、年金だけでは老後が暮らせない現代社会。
日本経済は低迷し、一人あたりのGDPは世界26位にまで後退。
為替は益々弱まって、1ドル160円という経験した事のないレートで今は海外から日本にブランド品を買いにくる時代。
欧米の時給は20ドルを下らず、アルバイトでも月50万以上稼げる事で、若者の出稼ぎアルバイターが話題になる昨今。
中学受験でも特色入試が増え、イギリスから名門パブリックスクールもやって来ました。
大学受験では推薦入試の定員が一般入試の定員を上回り、昨今はメディアでも“年内入試“というテーマで多く取り上げられる様になりました。
大学の募集要項を見ると実に多種多様な入試が行われており、すでに私立文系英国社の3教科という常識には程遠い。
我々の時代、募集要項など見る事もなかったことは誰しもの経験値ですよね。
このような状況で昔ながらの進路選択をしていて良いのでしょうか?
かつて日本の、進学→就職を象徴した、東大→官僚(有名企業)と言う文脈での進路の考え方は果たして今も通用するのでしょうか?
多くの学校で高校に入ると進路指導をしていると思います。でも、その進路指導とは上記の文脈に他ならないのではないでしょうか。
国公立か私大か。文系か理系か。そこからの履修科目の選択。模試を受けて合否判定を元に進学先を決める。
進路指導とは、すなわち進む路を指導すると書きます。
進む路とは25歳30歳、40歳、50歳の時の居場所や働き方、生き方のはず。そこには多種多様な選択肢があり多種多様な生き方があるはずです。
宝(幸せの価値観)が何なのか?や、その宝のありかや辿り着き方までイメージ出来た昭和平成。
宝も在処も辿り着き方も実に多様化した令和。
同じ進路指導で良いはずがないし、そもそもこの宝も在処も行き方も一方的にこちらから与える事は出来ないでしょう。
方法は、ヒントを与えて自分自ら考え探し求めてもらうしかないでしょう。
その方法をお伝えしたのが、今回の進路探究ワークショップです。
自分の進路を自分で自ら考えるワークショップ。
決して答えを与えるのではなく、自分の進路を自分で自ら考えるワークショップ。
何をどう考えどう決断し、進んでいったら良いのか、進み方、叶え方を伝えるワークショップです。
大きなゴールは豊かで幸せな人生の実現のために、というところから考えます。
どんな仕事に就きたいかではなく、その仕事に就いてどんな事を解決したいのか?そのためにどんな学部で何を学ぶべきなのかを探究する進路探究。
ご興味ある方は保護者の方もどうぞご参加下さい。保護者の方も今回はお一人参加してくださいました。
親子で考える事をお勧めします。
その理由は、親御さんの価値観で子供の進路を妨げてしまう事例が高校の進路指導現場で多発しているからです。
ご興味のある方は是非次回ご参加下さい。
鏑木