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  • 2020.03.04

当たり前の日常(卒業生のお子様へのメッセージ)

こんにちは、GLI代表の鏑木です。

 

先ず初めに、卒業生の皆さん、突然の卒業式でしたが、ご卒業おめでとうございます。

いつもとは違う卒業式で少し戸惑った人もいるかもしれません。先生やお友達と十分なお別れが出来なかった人もいるかも知れません。

 

本当に残念ですが、誰かに当たり散らす訳にも行きません。

 

このどうすることも出来ない現実をどう捉えるのか?どう解釈すれば良いのか?

 

その時こそ必要なのが、「知識と教養」です。

 

ご存知でしょうか?学問とはその昔、自由を手に入れる為に始まった事を。

 

今ある数々の学問の元を「リベラルアーツ(liberal arts)」と言います。

 

リベラルとは英語のliberal。このliberalの中に、libetyと言う単語が見えますね。そうです、自由です。

 

artsとはもともと”術”(すべ)と言う意味です。

 

つまりその昔の奴隷制度の時代に、自由になる術を学んだのが学問の始まりなのです。

 

さて今回のコロナウイルスに関する一連のゴタゴタ。

 

これまで当たり前に行っていた学校に行けず、親御さんは仕事をしながら休校中の皆さんの面倒を見ると言う本当に大変な毎日を送っています。

 

ディズニーランドにも行けず、カラオケにも行けず、外食も控え目にならざるを得ない毎日。

 

どれだけ”当たり前の日常”が大切かと言う思いを感じている人は多いと思います。

 

日本は特に日常生活を送る上で不便を感じる事がほぼ無い国です。

 

電車も時間通りやってきて、水道水も飲めて、街は綺麗で不快に思う事はありません。

 

でも考えてみて下さい。この当たり前の日常は、勝手にやって来たのでしょうか?勿論違いますね。

 

第二次世界大戦で大きく壊れた日常を、今の状態にしてくれたのは、皆さんのお祖父ちゃんやお祖母ちゃんやそのお父さんやお母さんの世代です。

 

その人たちの勤勉さのお陰で今の日本があります。

 

一生懸命勉強し、一生懸命働いて来てくれたからこそ手に入れられた安らかな日常。

 

その意味をよく考えた時これから先の自由や安定は、今度は皆さんの手にかかっていいると思いませんか?

 

世界は色んな事が起こります。今築かれている日常も簡単に壊される事もあります。自然災害もあれば、人の手による破壊もあります。

 

その時にどう考え、どう行動するのか?その土台になるものが「教養」です。

 

教養がないと権力に騙されたり、一方的に不都合を受け入れなければならくなってしまいます。

 

今の日本を築いてくれた人達はその戦いに勝って来たとも言えるでしょう。

 

今、休校で自由な時間が沢山あると思います。一部の人は『あ~ゲームがいっぱい出来る!』と思っているかも知れません。

 

そんな時は古代ローマ時代の奴隷の人達の姿を思い描いてみて下さい。

 

戦後焼け野原で途方に暮れている日本人の姿を想像してみて下さい。

 

それ以上は言葉にしませんが、是非自分自身で考えて、今どうすべきなのか、明らかにして欲しいです。

 

最後に、卒業生諸君。

 

このような形で迎えた卒業式に、何を考えただろうか?その思いを是非解き明かして欲しいです。

 

その為にはやはり「学ぶ」しかないのです。

 

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GLI代表 鏑木

 

 

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