「探究学習って何？」と思っている方へ

こんにちは。GLI代表の鏑木です。

 

私は現在GLIの代表の傍ら、学校で「探究学習やPBL」という授業を構築するお手伝いをしています。

探究学習って何？

と言う方も多いと思います。

 

高校では来年から”探究”という授業が教育課程の中に入って来て、移行期間を経て2022年には完全実施になるのです。

 

総合的な学習の時間が、総合的な探究の時間となり、他の教科でも理数探究を筆頭に、地理探究、世界史探究、日本史探究、古典探究などが選択科目として取れる様になります。

 

「探究ってなぜ教科にしてまでやるの？」と感じたかもしれません。

 

その理由としては、今、子供の学習意欲の低下が叫ばれ、産業界からはもっと社会に出てから役立つ教育が求められています。

 

単なる受験勉強型の授業から、探究学習が重要視された理由はここにあると思います。

 

「探究」とは自分で学ぶ対象を設定して、リサーチをしてまとめて発表する。簡単に言うとそういう授業です。

 

これは要するに会社の仕事や大学での勉強と同じスタイルです。

 

今までの「教科学習」は「社会で必要とされる資質と全く繋がっていない」という批判がありました。

 

ただ、受験という壁があまりに大きすぎて中々変える事が出来ませんでした。

 

がしかし、社会構造の変化がやっとその壁を壊した感じです。次に

 

探究をしているとどうして学習意欲が高まるのか？

についてお話ししますが、それは単純です。

 

探究学習とは自分の興味関心に沿って学習を進める事が出来るからです。

 

目的は自分の興味を深く掘り下げ、表面的な知識では無く本質的な英知を得る事です。広く浅くから狭く深くと言えます。

 

その意味で「探究学習」とは、イヤイヤ英語の単語を覚えさせられるとか、よく解らない数学の公式を覚えさせられると言った事ではありません。

 

なので自分の好きな事をテーマにして、自分の好きな様に学ぶ事が出来るのです。

 

これって小さい頃、男の子ならプラレールを手で持って、顔をレールすれすれに近づけてずっと動かしていた時と同じ世界観だと思います。

 

本来子供は学ぶ事が好きだし、好きな事ならどれだけだって没頭できるのです。

 

「学ぶ目的」をもう一度考えてみよう

人類が学ぶ目的は、誰かが困っている事を解決したり、こんなのがあったらいいな、を創造する為でした。

 

その発端は自分の興味関心で全く構わないのです。自分の興味関心の追求（探究）こそが、広く社会や世界に繋がって行く事がある。

 

いや、多くの場合学習や体験の蓄積を経て繋がって行きます。

 

「受験が目的」の勉強は残念ながら点数を取る事が目的であり、課題解決の為とは言えない部分がありました。

 

学びが自分の興味関心から出発して、その目的が広く社会や世界の為、となったなら、

 

つまりテストで良い点を取る事が目的ではなくて、そこを突き抜けて受験のもっと先の未来が目的になったなら、子供達の学習意欲はもっともっと高くなるはずです。

 

一見遠回りの様に見えるかもしれませんが、子供の興味関心を探し、その事に夢中にしてあげる。そうしたら子供は黙っていても勉強（探究）し出す生き物です。

世界の問題に目を向けよう

世界は課題に溢れています。日本を見ても人口の激減。超が付くほどの少子高齢化。

 

地球温暖化は世界のどこかの問題では無く、日本にも確実に影響が出ています。宗教戦争、貧困、環境問題などなど。

 

学ぶということは実は、そのような問題を解決する為であり、少なくとも過去の人類の歴史はそうでした。

 

探究学習のお陰で日本でもようやく学ぶ事の意味が本来のそれに回帰する事になりそうです。

 

PS：是非ご家庭でも、社会や世界の問題について話し合いをしてみて下さい。

 

「小学生新聞（中学生は中学生新聞）」はその題材としてすごく良いと思います。

 

自分の興味を持った記事を切り取ってノートに張り、その下に記事のまとめと自分の感想を書いておくのです。

 

そしてちょっとでいいので親子で話し合いをして見る。これだけで社会に対する課題意識や自己主張の能力は格段に上がるはずです。

 

やり方が解らない方は是非ご相談下さい。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

GLI代表 鏑木

 

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