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  • 2024.05.03

Hawaii Study Tour in Oahu 2024 Spring

こんにちは、GLI代表の鏑木です。

今年の春休みは土日が前後にくっついて2週間という長期になりました。よって昨年は4泊6日だったOahu Tourを今年は6泊8日で実施する事が出来ました。

GLIのツアーは全て手作り。現地に長年暮らす知り合いにご協力を頂いて、普通では行けない場所、会えない人、できない経験がコンセプト。参加して帰って来たら成長や変化が実感できるツアー作りを念頭においています。

ちなみに私が学校に対して行っているコンサルティングは、この体験を通して能力を育む体験学習のカリキュラム作りです。

日本の修学旅行は修学ではなく観光になってしまいましたが、簡単に言えば体験を通してどのように学びを修める(修学)かを指導をさせて頂いてます。体験や経験を通してどうやってやる気スイッチを入れるのか?と言うものです。その秘訣を最後にちょっとだけ記していますので最後までお読み下さい。

ツアーのダイジェスト

さて27日に成田を出発して全日空の飛行機でホノルルに出発しました。

到着して最初の訪問地は、Bishop Museum(=BM)。BMはハワイの歴史や文化の成り立ちが学べるローカルの子供達も沢山訪れる学びの場所。年間パスポートを購入しているご家庭も沢山います。

ここでハワイの基礎知識を学んで、のちのツアーに活かす事を目的としています。ご家族でオアフ島に行く際は、是非訪れて見てください。

その後はHawaii州議会に。昨年はLGBTQのデモに遭遇し、いきなりカルチャーショックを受けた場所。州議会の秘書室を訪れて色々と質問をし、パスポートに州議会のスタンプを押して貰いました(レアものです)。

Hawaii州の大事な事がここで決められている事に子供達は何を思ったでしょう?州議会議員の人達の写真が掲載されていて、日本の議員と言われる人達よりだいぶ若い事に驚きでした。

28日

Mid Pac(ミッドパック)と言う私立の学校を訪問しました。Hawaii大学マノア校の隣に位置し、幼稚園から高校まである一貫教育校です。

まずは敷地の広さにびっくり。教室の仕切りがなかったり、何よりみんなフレンドリーに挨拶をしてくれてハワイの温かさを感じる事ができました。ロボットやビジネスの授業もあり、ハワイでは少ないIB校です。留学に興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

午後はGenki Allawai Projectに参加。

アラワイ運河はワイキキを象徴する運河ですが、とってもとっても汚れています。そのアラワイ運河を綺麗にするプロジェクトで、知り合いのChikako さんと言う沖縄出身で25年以上ハワイに住んでいる日本人女性が中心となって活動しています。

汚れを食べてくれる微生物をドロ団子状態にして運河に投げ入れるプログラムです。沢山団子を作ってその後運河に投げ入れました。実際近くに落ちた団子を魚が食べているのを見て、綺麗になる事を実感できました。

29日

午前はMarine Biology Center(=MBC)を訪問しました。

MBCはKaneoheと言うオアフ島東岸の離島にあって、不要な生物が侵入しないように外部遮断して海洋生物の研究をしているハワイ大学の施設です。

写真のように研究者の人達もボートで施設に行きます。この日は珊瑚礁の研究についてお話して頂きました。

午後は東側の海岸線をそのまま北上して約1時間30分かけてワイメア渓谷に行きました。この東岸の景色と帰り道の島中央の景色の違いはハワイの自然の多様性を象徴していて是非子供達に見て欲しい所でした。

ワイメア渓谷は5000を超える植物が生息し、またハワイ固有の野鳥も沢山見られます。ハワイを象徴するバニアンやMonkeypodの木は表現不可能なほどの大きさで、原生林は神々しいほどの景観でした。

渓谷の一番奥には滝があり、滝壺で泳いだ様子は写真の通りです。

子供達は大声ではしゃぎながら泳いでいました。おそらく滝壺で泳ぐ経験も人生でそんなにあるものではないと思います。

夜はホテルに帰って歩先生手作りの夕食を食べました。

30日

​​朝5時30分起床、6時出発でオアフ島西岸のWaianae港に向かいました。昨日の東岸ルートと合わせてこれでオアフ島をほぼ1周する事になります。

オアフ島西岸はまだ手付かずの自然が多く残っている地域で、ホノルル地区の様に開発されておらず昔のままのオアフ島が見られる地域です。

Waianae港からタクラマカン船にのって沖合にイルカの群れを探しに出発。鯨が北極圏に行ってしまうリミットの4月でありながら、昨年同様今年も遭遇出来たそうです。

船を止めてシュノーケリングをしたり、ランチを食べたり約2時間のツアーでした。イルカ大学の学長(社長)のリエコさんも知り合いの経営者ですが、一風(良い意味で)変わった女性。イルカ大好き人間です。

31日

日曜日の朝。アロハスタジアムで毎週日曜日に開催されているスワップミート&マーケットプレイスというフリーマーケットへ。

ハワイで最も大きなフリーマーケットで、日用品から工芸品まで正しく何から何まで揃っている感じです。お土産ものもワイキキと比べると値段が半分以下で子供達も先生もたくさん買い込んでいました。

場内に入って1時間で進んだのはわずか20メートル。あれもこれもで中々前に進みませんでした。フードスペースでは各々好きなものを買ってきて木陰で食べました。

その後シーラウフパークへ行って、鳥の餌付けや博物館で野生動物の生態やプラスチックゴミに侵されている現実などを学びました。

最も被害が大きいのがプラスチックが削れて小さくなったマイクロプラスチックを野生動物が間違って食べてしまうことなどを学びました。

昨日までの風の強さが打って変わって今日から突然気候が変わり灼熱の夏模様でした。ワイキキからSea life parkへ向かう途中カハラ地区という超高級住宅地を通ってその大きさやゴージャスさ加減を見ました。

将来はここに住む、と言い張る子供もいました。ぜひ住んで招待して下さい、とお願いしました。

夕方6時からは、Kzoo Radioに行ってリハーサルをしました。順番を決めたり、発表以外の内容を決めたりしました。

メインアナウンサーのコリーンさんは多くの芸能人と知り合いの名物アナウンサーです。チューブやサザンとも仲良しで、歩先生(サザンの大ファン)は羨ましがっていました。

1日

この日はいよいよ地元LocalラジオのKzoo Radioに出演です。朝10時45分〜11時15分までの30分、このツアーの経験を一人2〜3分で英語でアナウンスしました。

音楽が流れていたり、途中で避難訓練のアナウンスが入ったり時報が鳴ったりラジオ放送の様子も垣間見る事ができました。

何よりメインアナウンサーのコリーンさんはテンポ良く声色良く、段取り良く放送を進めてくれました。オンライン放送なので日本のご両親も聞く事ができました。

放送時間は日本の朝の5時45分、朝早くからありがとうございました。放送を終えた後の子供達の達成感は言葉では表現できない清々しいものでした。

その後はやっとやっと自由時間でアラモアナショッピングセンターで買い物をしヒルトンラグーンで海水浴をしました。

そして夜はFarewell BBQ Party。現地でアテンドしてくれたハワイ大学生やKzoo Radioの方々、地元経営者の方が参加して大盛り上がりでした。

さて、どうしたら活動を通して成長を促すことができるのか?

その中でも特に重要な要素は「2つ」あると考えます。

一つはツアーの進め方。多くの場合先生や大人が全て取り仕切って子供達はその指示に従って行動するだけです。言うなれば出来合いのツアーです。

しかし、GLIのツアーは子供達が主役で、先生はファシリテーターです。行程は決まっていますが、その中の活動は全て子供達が考え行動します。

例えばランチに何を食べるかとか、何時に何をするとか、、、、そうすることで主体性が生まれ、自ら考える習慣が身に付き、やり切った時に自分でやったと言う実感が得られるのです。

もう一つは“人”だと思っています。

訪れる場所、アクティビティーそれ自体も大事なのですが、どんな人と交流をするのか?という事です。

今回で言えばHawaii大学の学生です。私の知り合いの現地経営者の娘さんとその友達です。

彼らはGLIの子供達を妹弟のように接してくれます。そして6日間ずっと一緒にいることで、本当の兄弟姉妹のようになります。

またはKzoo Radioのコリーンさんなどアクティビティーを主催していくれる方達です。彼らはGLIの活動を理解してくれているので、単なるツーリストではない、親戚の子供の様な接し方をしてくれます。

するといずれの場合も子供達のハワイに対する帰属意識が強くなります。アクティビティーだけでも良い経験にはなるのですが、実際にその地に住んで生活している人達と仲良くなる事で、必ずまた来たいと思ってハワイを後にする事ができるのです。

そうすると、本当にホントに経験が心に染み込むんです。

経験が心に染み込むとどうなるか?それは人によってまちまちで色々な変化となって現れます。自信になったり、心豊かになったり、優しくなったり、積極的になったり・・・・そしてそれらは言動や表情、態度に現れます。

正直目に見える能力ではないのでお示しする事ができないのが残念ですが、空港で子供達を迎えた親御さんならその変化を実感いただけるのではないかと思います。

そして先日ハワイ大学生2名が日本にやってきて、その時に同窓会を開きました。

そういえばGLIの最初の海外スタディーツアーのネパールへいった子達は、その後もお互いやり取りしていましたね。

もし、うちの子は学習意欲が低いとか、やりたい事がないとか、引っ込み思案だとかでお悩みの保護者の方はぜひ一度GLIのスタティーツアーに参加させてみて下さい。

APA Hotelの社長の言葉の変化系ですが、意欲は移動距離に比例する、と私は思います。つまり行動量に比例して意欲は高まると言う事です。

私はやる気スイッチと言う言葉はあまり好きではありません。何故ならOne actionで意欲を高める方法はないからです。

子供のやる気は、実体験や達成感、人との関わりなど多くの影響によってお風呂に湯水が溜まるように高まっていきます。要するに勉強ばかりしていても学習意欲は高まらない。

ですので、もしお子様の学習意欲を高めたいと思うのであれば、まずは家の外に出て一緒に活動することをお勧めします。

 
鏑木

 
【追伸】
今年の夏は「フィリピン・ダバオ」へのスタディーツアーが開催されます。

詳しくは説明会にお越しください。