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  • 2023.04.19

【ハワイスタディーツアー】レポート!

こんにちは、GLIスタッフのヒカリです。

3/31~4/5、オアフ島で行われたスタディーツアーには、小学校3年生から高校2年生までの「14名」が参加しました。全国から集まった生徒さんの中には、初めての海外という子も多く、活動を通してたくさんの学びがありました。

プレゼンテーションでの様子

スタディーツアーの目的は、気候変動や環境問題が深刻化するハワイでそれらの問題の解決策を考えること。

また、GLIのスタディーツアーでは、旅行や観光とは違い自分自身の学びのために自らすすんで行動することが求められます。事前学習ではそのことについてマインドセットが行われたり、ハワイが抱える現状についてリサーチを行ったりなど、渡航前から学びがスタートしました。

到着初日

ハワイの歴史や価値観について学ぶためBishop Museum(ビショップ・ミュージアム)を訪れ、ハワイの人々が自然と調和して生きてきたことを学びました。

次に訪問したハワイ州庁舎の目の前の道路では、”Trans Lives Matter”のデモが行われていました。道路を行きかう車は、次々に大きなクラクションを鳴らして賛同を示します。

デモ参加者の一人に、“旗の色はどのような意味があるのですか?“と質問する生徒さん。

男の子の色とされている青と、女の子の色とされているピンクの色、その間にある白がトランスジェンダーやニュートラルな人達を表しているのだ、と教えてもらいました。

また、今回の滞在先はハワイ大学マノア校学生寮。現地の大学生と同じカフェテリアで食事をとって学生たちの様子を垣間見ることができ、初日から日本では見られない光景や文化に触れました。

2日目

2日目は、イルカ大学によるツアーアクティビティ。

ネイチャーガイドのMax(マックス)が、海の生態系や生物についてだけでなく、ハワイが直面している問題についてレクチャーをしてくれました。 

私たちは現在大量絶滅期に直面し、人類の活動が地層にも影響を与え始めている(Anthropocene:人新世)、ハワイを訪れる観光客は責任のあるツーリズムをすることが大事だ、と言います。

(※人新世(じんしんせい、ひとしんせい)とは、人類が地球の地質や生態系に重大な影響を与える発端を起点として提案された、完新世(Holocene, ホロシーン)に続く想定上の地質時代である。)

イルカと一緒に泳いだり、シュノーケリングをしたりというアクティビティでは、海に入るのを怖がっていた子たちも、周りにつられて勇気を出し、ジャンプ!綺麗な海の中を覗きました。

私たちはとてもラッキーだったようで、イルカ、ウミガメ、カラフルな魚たちだけでなく、Humpback Whale(ザトウクジラ)のブリーチングと呼ばれる大ジャンプも見ることが出来ました!

スタディーツアーでは、アクティビティを行うだけでなく、参加者同士で感じたことや学んだことを共有して振り返る時間を設けました。

『ホームレスをたくさん見かけたけれどどうしてだろう?』

『寮のカフェテリアでの食べ残しが多くてびっくりした』

『ゴミの分別はしないのかな?』

など、ハワイでの気づきを共有し、現地で学んでいる日本人大学生に質問をしていくうちに、自分が探究したいと思うプレゼンテーションのトピックがだんだんと決まっていきます。

3日目

3日目は、ワイマナロ・ビーチを拠点として環境保全活動を行っている現地NPO法人 Aloha Ocean Plusと一緒にビーチクリーニングを行いました。一見きれいなビーチにも、小さなプラスチック(マイクロプラスチック)がたくさん。

プロの海中カメラマンでもある代表の関口さんから、ゴミの種類やそれらが与える影響、またたくさんのプラスチックが日本から流れ着いていることなどについてお話を伺いました。

生徒さんたちは、自分が選んだプレゼンテーションのトピックについて関口さんやスタッフに進んで質問し、リサーチを進めました。拾い集めたマイクロプラスチックで作ったアート作品は個性豊かなものでした。

活動最終日

最終日は、Sea Life Parkにてさらに海洋について学びを深めました。

Acidification(海洋酸性化)や水温上昇についてのレクチャーを受けた後は、ウミガメへの餌やりや触れ合いなどをして楽しみました。

そしていよいよプレゼンテーション。審査員の方々にお越しいただき、コメントや質問をいただきました。緊張感のある雰囲気の中、立派な受け答えでした。

ここで、プレゼンテーショントピックの一部を紹介します。

●プラスチックゴミを有効に使う方法について

●ハワイでのゴミ分別方法について

●サンゴの白化現象とその対策

●ホームレスとゴミ問題

などについてまとめ上げ、自分の関心を組み合わせたオリジナリティや、実際の生活の中での気づきを取り入れている点などが高く評価されました。生徒さん達は日中活動を行い、夜にはプレゼンテーションの準備を進め、本当に素晴らしい頑張りでした。

スタディーツアーをやり遂げた証として、一人ずつ修了証やAwardが送られました。

Best Presentation Awardだけでなく、共同生活の中で発揮したリーダーシップや、できなかったことに挑戦した勇気など、一人ひとりの成長や個性にあったAwardが贈られました。

参加者の声

《生徒さんから》

『ツアーを通して環境問題ついてもっと知りたいと思ったし、海外でコミュニケーションをとれて自信がついた。』

『海外への印象が良い方にガラッと変わり、海外で自分の英語が通じてコミュニケーションをとれて凄く自信がついた。人見知りを克服できた気がする。ツアーに参加した事で将来の新しい道が開かれた気がする。』

『環境問題解決の為に活動している人達に海外で会い、実際に活動に参加することができたので、他の人にもおすすめしたい。』

『環境問題について学べるのはもちろん、自分の英語力を試すことができて凄く充実した時間でした。』

《親御さんから》

『本当に参加して良かったです。 事前学習から、手続、ツアー中のフォローに至るまで、本当に誠実に対応していただきました。 ツアー中も、こまめに保護者に写真を共有してくださり、大変安心して娘の帰国を待つことができました。 娘も、スタディーツアーに参加し年齢の違うお友達と異文化や現地の抱える問題にふれることができて、大変学びにつながったようです。 毎年このような学びのツアーがあるといいなと娘は希望しておりました。 スタッフや先生の方々本当にありがとうございました。』

『より海外や、課外活動に対し意欲的に参加したいと話すようになりました。』

。。。

子どもたちは、現地ならではの体験を通して、自ら設定したトピックへの探究を重ねました。ハワイという環境で、実際に英語を使って活動した経験が子どもたちの自信につながっていることと思います。

GLIでは、今後も海外スタディーツアーを開催します。夏はイギリス・ハワイへのスタディーツアーの開催を予定しています。

ぜひ、ご興味がある方はぜひご参加ください。レポートをお読みいただきありがとうございました。

GLIスタッフ ヒカリ