お知らせ - 広尾校
Hiroo News
中学生が英語で海外同世代とディスカッション〜広尾校ウィンタースクールの様子をレポート!
こんにちは!GLIスタッフのアズサです。
先日、武蔵小杉校で大盛況だったイベント「ウィンタースクール」についてレポートしましたが、
▼武蔵小杉校ウィンタースクールレポート
大盛況のウィンタースクール@GLI武蔵小杉校の様子をお伝えします!
同日程、広尾校にて「世界の多様性探求の旅」というテーマで、中高生向けのウィンタースクールが開催されました。
国内のインターナショナルスクールに通う海外経験豊かな高校生モデレータとゲストを迎え、「宗教」を主題に3日間に渡り、日本と異なる文化について学んだり、ディスカッションを行ったりしました。
大人でもひるんでしまうような「英語で宗教について論じる」場はどのような内容で、日本の中学生はどのような学びと経験を得たのでしょうか。
Day1
●アイスブレイク
ウィンタースクールに参加したのは、晴海校と武蔵小杉校に通う中学生。
初対面同士のコミュニケーションの緊張をほぐし、英語に慣れるために、アイスブレイクからスタートします。
名前や趣味などの自己紹介に続き、クリスマスや年末年始、バレンタインをそれぞれの国でどう過ごすかをシェアしあい、日常のイベントにも宗教に由来する影響があることに触れます。
●なぜ宗教について学ぶことが必要か
いよいよ本題に入っていきます。
まずモデレーターから、なぜ宗教について学ぶことが異なる文化の理解に必要なのか、「Culture as an iceberg(文化は氷山に似る)」の理論を用いて説明されました。
「文化」には目に見えて伝わる「表層」の部分(食べ物、音楽、言語、美術など)と、その背景(=目に見えづらい海面下)に「深層」の部分(コミュニケーションの特徴やルール、礼儀作法、人間関係の概念、我々を取り巻く様々な事象との関わり方)があるという理論です。深層部分に強く影響するものとして宗教があります。
●異文化コミュニケーションに必要な心構え
深層に異なった背景を持つ人同士でコミュニケーションを取る際は、「Be patient」「Be respectful」「Ask questions」「Self-reflection」が重要であると、姿勢についてもマインドセットを行いました。
●宗教とは何か?概論
共通の認識を持つため、宗教とは何か?なぜ人々は宗教を必要とするか?キリスト教や古代エジプトの例を用いながら説明がされました。
●ゲストスピーカーの国の文化と宗教について知る
次に、ゲストスピーカーがそれぞれの国の文化と宗教、自分と宗教の関わりについて話します。
今回ゲストに来てくれたのは、TenzinとShimba。2人とも、日本のインターナショナルスクールに通う高校生です。
Tenzinは、中国とインドに挟まれた内陸国ブータンの出身です。「幸福度世界一の国」として話題になったことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
ブータンの国民の75%は仏教徒で、仏教が国教であると憲法で定められており、文化遺産や多くの人々のアイデンティに根ざしています。ヒンズー教徒も2割ほどを占めます。また、仏教やヒンズー教伝来以前のアニミズムを取り入れた宗教を信仰する人たちもいます。
伝統衣装やお金、お守りなども手にとって見ることができました。
Shimbaは日本人ですが、マレーシアで生まれ育ちました。マレーシアは多民族国家としても知られ、国民の約6割はイスラム教、約2割が仏教、約1割はキリスト教を信仰しています。
まずここまででかなりのインプット量です!
ですが、モデレーターのサポート、ゲストのプレゼンテーションの工夫、何より新しい学びやコミュニケーションがもたらす刺激により、参加した生徒さんも集中して臨んでいました。
最後に、1日の学びを通して考えたこと、感じたことをそれぞれまとめ、全員でシェアしました。
Day2
2日目はディスカッションを中心に、宗教が人々に与える影響―その解釈の違いによる影響など、テーマをさらに掘り下げていきます。
また、宗教上の信条を理由に相手の人権を損なうケースなど、宗教が生む差別にも言及し、それぞれの差別の経験などにも触れながらディスカッションやロールプレイを行いました。
何気なく発する言葉やあまり考えずに取った行動が、相手を傷つけていたり、時には差別として受け取られたりする可能性があります。
ロープレでは、実際の経験をもとに差別と取られうるセリフを自ら言う・言われることで、その言葉を受け取った時にどのような気持ちになるか考えました。
Day3
最終日は、2日間で学んだ内容の振り返りと、プレゼンテーションを行います。
マインドマップを用いて、学びを振り返りました。「宗教」そして「差別」から思考を広げていき…
自分なりの「問い」を見つけ、その問いへの「答え」が、プレゼンテーションのテーマとなります。
モデレーターとともに、答えを得るためには、何をリサーチし、どのようなデータを得る必要があるか検討し、自らの言葉でまとめていきます。
いよいよプレゼンテーションです。
1人目の生徒さんのテーマは「アメリカ国内における白人と黒人の格差」です。
それぞれの人口における貧困率の差、さらにその差がコロナ禍でどのような影響を受けたかを調べました。その結果、住んでいる環境によって、健康被害がもたらされたり、適切な医療を受けることができなかったりするという問題があり、致死率の差につながっていることがわかりました。
2人目の生徒さんのテーマは「なぜ差別は生まれるのか」。
コロナ禍と第二次大戦中の反ユダヤ主義を取り上げ、共通点を探り、「経済や自身の健康が脅かされる時、非常事態の時」に差別が悪化するのではないか?という仮説を立て、プレゼンテーションを行ってくれました。
参加してくれた生徒さんのコメントをご紹介いたします。
「周りから刺激を受けられることを期待して参加しました。
文化や環境によって人の考え方は変わってくることや、人それぞれ考え方が違うことを改めて感じ、学びました。また、同世代なのになんでこんなに英語が上手いんだろうと驚きました。
このウィンタースクールを通じて、英語で何かを発信しようとする気持ちが強くなった気がします。さらに、現代社会のことを話したりするときに使える単語なども学べ、ボキャブラリーが増えたと感じます。
今後も、自分の世界を見る視野を広げられたり、英語力を高められたりできることを経験していきたいと思います。」
このウィンタースクール企画者であり、モデレーターも務めたGLI講師のヒカリの感想もシェアします。
「2日間のインプットやディスカッションを通して、参加してくれた生徒さん皆、3日目ではどのようなことを知りたいか、その問いを解決するためにはどのようなデータが必要か明確に理解していました。
一つのテーマについてともに学び、議論したことから得られたものはもちろん大きいと思います。それに加え、インターナショナルスクールに通い多様な人物と過ごす少し年上の高校生が、どのように学び、プレゼンテーションの準備をするかを知り、一緒に作り上げたことも、とてもいい刺激になっていると感じています。」
単なる「知識」であれば、インターネットでいくらでも調べられる時代です。
しかし、知識に誰でもどれだけでも無料でアクセスできる現代においても、むしろ現代ゆえの問題は世界中に山積しています。このような問題は「本に書いてあるから」「権威ある人が言ったから」というような、たった一つの正解を求めては解決できないものばかりです。
なので、問題に対して仮説を立て、自分なりの答えを出して検証する力が今まで以上に求められていることは、みなさんご存知の通りだと思います。
そして、そのための学びは「誰と行うか」が非常に重要です。
今回のウィンタースクールが少しでも、参加した生徒さんのお役に立っていれば幸いです。ご参加いただきありがとうございました!
オンライン校ウィンタースクール(小学生対象)、まだご参加いただけます!
オンライン校のウィンタースクール、第3日程が1月22日に開催されます。
まだご参加いただけますので、この記事を読まれて、GLIのイベントに興味を持たれた方はぜひお問い合わせください!
テーマはSDGsで掲げられている17の目標のうちの「6.安全な水とトイレを世界中に」です。オンライン校の講師は、「どうやったらオンラインでも楽しみながら英語を身につけられるか?」を常に追求しているプロフェッショナルです。様々なアクティビティで楽しくSDGsについて考え、英語力も身につきます。
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今後もGLIでは、世界を体感し、気づきや学びによって参加者自身が成長や変容を感じられるようなイベントを企画していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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