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  • 2020.01.05

子供が大人になった時に、本当に幸せになる為の私案(その3)

こんにちは、GLI代表の鏑木です。本日でこのシリーズは最終章になります。

(その1:http://gli-english.com/1846/

(その2:http://gli-english.com/1857/

 

教育の役割

私は教育の役割は「2つ」あると考えます。1つは時代的な資質の訓練や習得。もう1つは普遍的な資質の訓練と習得です。

 

時代的な資質とは、その時代を生きて行く上で必要な能力です。

 

つまり江戸時代の”教育”的視点で言えば読み書きそろばん。過去数十年はそれが(能力かどうかは別として)学歴でした。

 

それが今(今後も含めて)英語力やstem系の能力、そしてAIに負けない人間にしか出来ない能力に代わりつつあります。

 

時代的な能力とは言い換えると、その時の社会から求められる能力と言う事が出来ます。

 

そういう言う視点で見ると、私たちが受けてきた教育と、これからの子供たちが必要な教育は明らかに違う(であろう)事を理解しないといけないと思います。

 

幸福の言語化

私は生徒の進路指導ワークショップをする時、必ず日本の幸福度ランキングについて考えて貰います。

 

何故日本の幸福度ランキングは先進国最下位(54位)なのか?すると大概議論は”幸福の定義”は?と言う話になります。学歴以外にも沢山の幸せの条件が出てきます。

 

その要素の中で、自分はどうだったら幸せなのか?と言う事を考えてもらいます。幸福の条件が”充実した仕事”だった場合に、では何が充実なのか?と。

 

なので夫婦で先ず遣ってみるべき事は、「自分の子供の幸福を言語化(具体化)する事」だと思います。これまでは誰もそんなこと考えたことはなかったと思います。

 

いかに勉強して貰うか、何処の塾に入れるか、いかに学歴ブランド校に入れるかと言う議論が殆どだったと思います。

 

しかし学歴ブランド校に入る事が完全無欠な幸福をもたらさなくなった今、時代が求める能力が変化した今、この議論を避けて子供を幸せには出来ないと思うのです。

 

まずもって「親の責任」とは、この変化した教育の前提条件を理解し、そこに向けた準備を進める事だと思うのです。

 

30歳でどんな人生を送っていて欲しいか、幸福の言語化に付いて話し合う時に必要な視点は、目先の進学先よりも、遠くそして深く、30歳や40歳、つまり大人になってどうなっていて欲しいのか?と言う視点だと思います。

 

説明不要と思いますが、就職試験は『あなたは何が出来ますか?』『それはあなたが何をしてきた結果ですか?』が問われますし、終身雇用はもうありません。

 

必要とされる能力を有している事が仕事を得る条件ですし、これからの時代その能力は一生バージョンアップして行かなければならないのです。

 

今、お子さんが10歳なら20年後、2040年の世界を想像し、そこを基に幸せの条件を設定し、必要な能力を身に付ける”手段や環境”を考えるべきだと思うのです。

 

こう考えるとなんかビジネスライクだな~と思われるかもしれませんが、前回お話した様に、地域社会の中でOJTで人としての資質が身に付きにくい時代になってしまった今、足りないものを戦略的、計画的に補う事は重要だと思うのです。

 

なので、私は塾で行う3者面談は3者面談と呼ばずに「~さん進学戦略会議」と名付け塾と本人と親御さんがそれぞれ何が出来るのかを話し合っていました。

 

知る見る感じる考える

30歳で何が出来るか?を考える時に、保護者や教育者は単に知識の習得で終わらせるのでは無く、「知るー見るー(感じる)ー考える」まで設計する事が重要だと考えます。

 

知り得た知識を実際に現場に行って確かめてみる。この経験行動が教育の一つの目標になると思っています。

 

実際に目で見て耳で聞いて触れてみると人間の心は動かされます。私はこれを”経験による心の耕し”と呼んでいます。

 

今、子供達に圧倒的に足らないのは、経験する事によって心を震わす実感です。

 

マラソンも走れば走る程心臓が強くなります。心も経験すればする程何かを感じたり捉えたりする力が強くなります。

 

そこで感じた事を何とかしたいと思うのが人間です。そうしたら黙っていても子供たちは自分で考え出す生き物なのです。

 

今、実体験の場が子供達からどんどん奪われてしまっている。親や教育者はこの事を真に理解しないといけないと思います。

 

経験こそ一番の学習

私には教育における一つの信念があります。それは経験に勝る学習は無いと言う事です。

 

だから子供達を行動するゾーンまで押し上げる事が一つの仕事だと思っています。

 

しかし今の子供たちは中々経験する為の行動に出ない。なので親や教育者視点で、どうしたら行動に行きつくのか、これを理解しておかないといけないと思います。

 

ボランティアに行きなさい、海外に行きなさい、と言っても『ハイ解りました!』と中々ならないのが現実です。

 

行動までに必要な環境設定は、

①知識のインプット
②その情報を基に問う
③その事に付いて議論する
④ロールモデルとセッションさせる
⑤現場に誘導する
⑥感じる
⑦考える

です。

 

例えば、それが日本の幸福度ランキングと言う情報を出発点に行うと、日本の幸福度ランキングって先進国最下位だって知ってる?それってどう思う?最も幸福感に満ちている人を連れてきたよ~。彼(女)の職場に行ってみる?どう感じた?あなたはどうする?と言う流れです。

 

好きな事を一緒に探してあげる

繰り返しになりますが、学歴は完全無欠な幸福を約束してくれなくなりました。

 

親がその事にしがみ付くと逆に将来子供を不幸にする危険があります。

 

ですが、私は勉強や知識を否定するものではありません。知識を得る事それ自体も、課題を解決する為、0→1を創造する為にも勉強は絶対に必要です。

 

しかし勉強それ自体が目的化してしまった弊害は既に論じた通りです。

 

大事な事は”将来何が出来る様になるのか”であり、出来る様にしてあげる訓練は”好きな事”に集中する事で磨かれると良いと思っています。

 

だから親として取り組むべきは、やはりこの子は何が好きなのか?を筆頭に、様々な経験を通して子供の特性や性格、興味関心と言う集中して取り組むべき対象を一緒に探してあげる事だと思います。

 

山本五十六が言った様に『やって見せ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かじ』なのだと思います。

 

共育鏡育協育

好きな事には子供はいくらでも集中します。

 

その力を探究学習に引き上げて上げて、広く学習の仕方や学習意欲を引き出す。そうすると子供は黙っていても勉強を始めます。

 

何故なら自分の好きな事で、知識を得ないと解決しない事が出てくれば、当然調べたり聞いたりします(そう考えると、数学が苦手だから文系に進む、って自分の可能性を閉ざしていると思いませんか?)。

 

これが(無理やり勉強させなくても)学習の土台になる事を理解して欲しいです。

 

ですが子供は小さい頃からこのような事が出来る訳ではありません。一人で出来る様になるまではやはり親ごさんの協力が必要です。

 

今までの様に塾に行かせて学校に全て頼りっきりで、お母さんだけが教育の責任を負うのでは実現しません。

 

ここで大事な事は、親も一緒に学ぶ事(共育)です。親も何かに夢中になっている姿を見せる事(鏡育)で子供も自然と学ぶ習慣を身に付けます。

 

母親だけでは無く夫婦が協力して協育をする事が必要です。

 

経験から探求へ

本当に本当に幸せになる教育などと大それた題名で、さぞ期待したと思います。

 

残念ながら、勉強の様にこのテキストを遣れば、と言うものはありません。

 

ただ、「経験→興味関心→集中と探究→学習意欲」と言う構図は私は大方子供を幸せのうちに成長させる(出来る様にしてあげる)方程式だと思っています。

 

結局親は先に死にます。一生付きっきりで世話をしてあげる事は出来ません。

 

ならば自分の幸せの定義を発見し、そこに向かって自ら考え判断し選択し行動できる様にしてあげる事が教育の目的では無いでしょうか?

 

勉強は大事です。親として幸せなのは、子供が本気で取り組む姿ですよね。だとしたら勉強したくなる対象を見つけて上げる。親の役割のその事を探究する事では無いでしょうか?

 

昔の様に沢山の人間に囲まれた経験も無く、小中高と広く世界を体験する事もなく、大人を迎えさせてしまって良いのでしょうか?

 

勉強(英語力も)は解決と創造の手段です。そしてその対象は、人間の痛みや喜びで有るはずです。

 

関わった人達の為に、そして、彼らから与えられた想いが、広く世界の正義や平和へと繋がって行った時、教育の2つ目の役割である普遍的なるものの完成へと繋がると思うのです。

 

目の前の子供の真の幸福を願う事が、広く世界の貢献へと繋がるのです。教育とはそう言う力を持ったものだと思うのです。

 

GLI代表 鏑木

 

【PS】
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大人のように扱いながら、子供でいられる時間も大切に。
デンマークの教育に触れて学んだこと|Daisuke
Suga|note
https://note.com/daisuke_suga/n/nf25cc074ced7

 

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